リッチー・ブラックモアは、Deep Purpleの初期、ゲルマニウム・トランジスタ搭載のホーンビー・スキューズ製トレブルブースターを使用していました。その後、シリコン・トランジスタを搭載したものを使用するようになります。
「Machine Head」(1971)、「Burn」(1974)、「Ritchie Blackmore's Rainbow」のレコーディングでは、VOX AC30にシリコン・トランジスタ搭載のブースターを接続しプレイしていました。誰もが知る、あの「Smoke On The Water」のリフ・サウンドは、そのコンビネーションから生まれたのです。HS-Sは、そのトレブル・ブースターを、オリジナルと同じシリコン・トランジスタを使用して再現しています。
HS-Sは、比較的、低~中インダクタンスのピックアップを搭載したギター(フェンダー、ギブソン等)を想定しています。そういったギターにHS-Sを使用して、ギターのボリュームを最大にすると、太く、バイトがありながら、耳触りなトーンをカットしたリードトーンを得られます。反対にギターのボリュームを下げると、ボリュームに応じて、歪み量が異なるクランチトーンを得られます。
通常、アンプのボリュームが上がっている場合(歪み、サチュレーションする程度)、高域が失われ、ゆるいサウンドになります。そんな場合でも、HS-Sを使用すれば、よりギターを活かしたサウンドを得られます。そのために、アンプのプレゼンスコントロールはほとんど必要ありません。ヴィンテージアンプ(フェンダー・デラックス、ベースマン、VOX AC30、マーシャルJTM45、プレキシなど)を使用する場合、クオリティの高いトレブルブースターによる素晴らしい効果を得られます。