FireBallは、1967年~1969年というわずか3年間のみ製造された、リッチー・ブラックモアがDeep Purple時代に使用していたホーンビー・スキューズに基づいたトレブル・ブースターです。Deep PurpleのDEEP PURPLE IN ROCKやFFIREBALLなどの名盤に遺されている、力強くバイト感あふれるサウンドは、まさにホーンビー・スキューズ・トレブル・ブースターによってアンプをオーバードライブさせたものでした。
FireBallは、動作特性にばらつきの多いゲルマニウム等を、更に厳しい基準の下厳選し、極めて高い選定基準にて製作したHSです。BSM FireBallをMarshall Major 200に使用すると、Deep PurpleのアルバムFIREBALLのブーストサウンドが得られます。
HSは、入手困難なヨーロッパ製ゲルマニウム・トランジスタ等、オリジナルと同じパーツを使用し、ホーンビー・スキューズのオリジナル1967年代バージョンに極めて忠実にレプリカしたモデルです。
FireBall / HSトレブル・ブースターは特にフェンダーやリッケンバッカー、バーンスやボックス等の出力の低いピックアップのために作られ、ギターのボリュームを最大にするとリード用には太い音を作り出し、ボリュームを下げた状態ではクランチーな音色をつくりだします。
アンプのボリュームを最大にすると、パワーアンプがサチュレーション状態になり、ハイが減少します。そこにFireBallを使用すると、輪郭のはっきりした音色になります。アンプのプレゼンス・コントロールを用いるより効果的です。特に、Fender、VOX AC30、JTM45、PLEXIなどのヴィンテージ・アンプを使用すると顕著にあらわれます。
リッチー・ブラックモアはちなみにマーシャルのMojor 200のヘッドを「made in japan」で使用し、次のような設定にしていました。