BSMの最初の目的は、英国人ギタリストのアンディ・パウエルのような、1973~1976年の間の真珠のようにきらめくようなクリーミーなライヴ・トーンに敬意を表することでした。彼のバンドのウィッシュボーン・アッシュは、ツイン・ギターによるハーモニー・プレイでよく知られる、当時ヨーロッパを代表するバンドの1つでした。
BSMは1973年のクリーン&ブースト・ライヴ・サウンド(例えば、「Ballad Of The Beacon」や「Blowin’ Free」のような)に焦点を当てました。本機はミディアム・ゲインのトレブル・ブースターで、70年代の多くのクラシック・サウンドを実現するために、主にマホガニー・タイプの材を使ったギターに合うPAFスタイルの中低出力のピックアップ、ミニ・ハンバッカー、P90ピックアップのために設計されています。
本機は特別な周波数特性をともなったクリーン・ブースターです。もし標準的なPAFタイプのピックアップが搭載されたギターのボリュームをフルにするなら、本機は少しオーバードライブします。もしギターのボリュームを9以下にしたなら、本機はクリーン・モードで完璧に働きます。アンプをクリーンやクランチ・トーンにすることで、多くの可能性が生まれます。本機はトーンをマッチさせるための2ウェイ・トグル・スイッチを搭載しています。註:技術的な理由により、ゲイン・コントロールは反時計回りに働きます。左にフルに回すと最も歪んだ状態になります。
主にアンディ・パウエルに敬意を払う目的で本機を設計した後、本機にはクラシック・ロック・サウンドという部分で、さらに多くの可能性があることが明らかになりました。ES-335タイプのギターを使えば、1971~1972年のドイツのプログレッシヴ・バンドのフランピー(「How The Gypsy Was Born」が代表曲)のライナー・バウマンによるダイナミックでクリーミーなサウンドを思い出すことでしょう。「Musik Express」誌やその他の雑誌の人気投票によると、1972年にバウマンはドイツで最も人気のあるギタリストでした。
ミニ・スイッチを野太いトーンのポジションにすると、レスポールとマーシャルを使ったゲイリー・ムーアのようなトーンを得ることができます。
スイッチをスレンダーなトーンのポジションにすることで、UFOのライブ・アルバム「UFOライブ」(79年)でのマイケル・シェンカーのフライングVのトーンをコピーすることができます。すでにクランチーなチューブ・アンプを使っているなら、ゲイン・ノブをフルにし、ギターのボリュームで音量を調整してください。クリーン、クランチーなリズム・サウンドと爆発するようなリード・サウンドを簡単に使い分けできます。本機はギターのダイナミクスを劇的に増加させます。フロント・ピックアップのこもったサウンドを透明にすることができます。
本機はアンプのエフェクト・ループの中ではなく、ギターとアンプの間にセッティングしてください。本機の素晴らしいトーンはギターのピックアップ、ブースターとアンプの相互作用によって作られます。本機は9V電池または9V電源アダプターで駆動します。消費電流は260μA。平均出力レベルは5dBmで、弦を激しくかき鳴らした時の最大出力電圧は4Vです。
本機はプラス電源で作動し、マイナス側がグランドです。また電源アダプターはセンター・マイナスです。すべてのBSMブースターはスイッチをオフにした時、トゥルー・バイパスになります。